1992年11月10日 発行 林宗駛 著
発行 株式会社 リヨン社
販売 株式会社 二見書房
前著の「無痛で痛みをとる本」は無痛で”痛み”を取り除くという発想が斬新でユニークだったことから、予想以上の反響を全国各地の方々からいただいた。
また、「おもいっきりテレビ」や新聞雑誌で紹介されたこともあって「無痛で痛みが取れる」ことを多くの方々に理解していただき、あらためて無痛療法を世の中に流布することの意義、重要性を深く感じるにいたった。
とにかく、これまでの”痛みをとる”ための治療といえば、”叩く””捻る””圧迫する””冷やす””温める””押す””さする””えぐる””貼る””ボキボキ折る”など、痛みの患部をさらに刺激するといったような、いわば「傷口に辛子を」塗るたぐいの治療法、施術が当然のように行われていたのである。
現代医療では、さらに”投薬””執刀”などという、私から眺めれば、まさにおぞましい治療がま刈り取っており、一度、身体から痛みが出ると、その痛みを抑えるために、様々な痛みの治療をさらに重ねていってしまうという悪循環の上に、今日の医学界が存在しているように見えるのである。
なぜに私たちの身体は”痛み”を発するのか。
この素朴な疑問から本来は解いていくべきなのだ。
身体を酷使すれば、からだのバランスが崩れて”痛み”が発生するのは当たり前のことである。また、身体のバランスが崩れていれば、いずれ痛みが発生することも自然の理といわなければならない。
私たちは”痛み”を恐れる必要など何もないのである。
恐ろしいのは、その”痛み”を不自然に治そうとする治療・施術に問題があるのだ。
身体のバランスが崩れたならば、自然のままに身体のバランスを戻してやればいいのである。それを無理やり幹部だけを中心にして治そうとするから、そこに不必要な力、ストレスが加わって、”痛み”をさらに助長させることになるのである。
またバランスを失った身体から痛みが発生したならば、その原因となっている身体のバランスを調整して、元の姿に戻してやればいいのである。部分的な治療で治りきらないのは、バランスの崩れた身体をもとに戻すのではなく、単に患部のみを治そうという、誤った治療を行なっているからなのである。
この簡単なバランスという自然の法則を理解できたならば、おのずと”病気とは何か””痛みとは何か””人間とは何か””無痛療法とは何かといった様々な問いにたいそて、はっきりとした答えを見つけ出せることだろう。
小銭を患部に当てるのも、鍼をツボに刺すのも、メスで患部を切り取るのも、湿布で患部を鎮めるのも、酢を体内に取り入れるのも、諸々すべての治療法には、確かに一時的な効果はあるのだろうが、私たち人間の身体の基本となる<身体のバランス>が歪んでいたり、捻れていたり、曲がっていたりしていたならば、どのような治療法であっても完治はないと心得ておくべきである。
今回はそうした在来の治療法を念頭におきながら、私の”無痛せ術”がどのように、なぜ違うのか、読者なりの立場から真剣に考えていただきたいと思う。それがひいては正しい療方を発見する多係となるからである。
しんそう調整医学会・主宰 林 宗駛
● 治療は”痛くない”のが当たり前
・痛くないのが当たり前
・身体を整えるバランス療法
・身体の歪み、捩れは病気を訴えている!
・『おもいっきりテレビ」が取り上げたバランス療法
・身体は正直である
・医者任せから、自立する患者へ
・賢い患者になるためのチェック
・病気のメカニズム
・対症的な発想を捨てよう
・現在の治療は末法療法だ
・しんそう調整医学に学べ
● すべてはバランスで成り立っている
・バランスはこの世の真理
・バランスで病気がわかる
・バランスチェック
肩ひもがよくズレる(頭痛) 首を傾けるクセがある(自律神経失調症・顎関節症) 袖の長さが違う(肩こり) 寝相が悪い(呼吸器系の疾患) 猫背(胃腸障害・消化器系の異常) スカートの中心がズレる(便秘・生理痛) あぐらができない(股関節症・股関節脱臼)正座がしにくい(神経痛) 履き物の片減り(腰痛) バッグをかける肩が決まっている(歯の噛み合わせが狂う) たれ尻・膝が前に突き出る(腰痛・便秘)
● 体型によるバランス診断
・痛くなくても歪みは病気
・身体のバランスを測定する
・病気を防ぐ身体の手入れ
・病気は特殊なものではない
・身体のアンバランスは病気のもと
・手足と身体の背面のつながりと病状
・手足と身体の全面のつながりと病状
● 驚異の林式バランス形成体操
・身体の歪みを瞬時に治す
・バランス形成体操の基本的な考え方
・手を利用したバランス形成体操 初級編Ⅰ
・手を利用したバランス形成体操 初級編Ⅱ
・足を利用したバランス形成体操 初級編Ⅰ
・足を利用したバランス形成体操 初級編Ⅱ
・効果のでる体操が本物
● 痛みと病の原因を取り除くのが無痛療法
・徹底した原因追求ーOGT検査
・一つの病気にさまざまな病気が隠れている
・身体の歪みを簡単に考えていないか
・施術を受けたら世界が変わった
偏頭痛地獄を初回で抜ける/ 常識的な治療の怖さを知った/ 原因不明の病気を克服した/ 歳を取っても背中はまっすぐ/ 病気のもとがわかった/ 本当の健康というものがわかった/ 身体が歪むと心も歪む/ 伸ばすより調整が大切
・無痛療法は気持ち良い施術
・実証がすべてである
第4章 無痛療法クリニック報告
● 本物の療法はその場で実証される!
・神がかりで魔法のような奇跡
・バランスを整えたら病気は消える
● 肩こり・頭痛のクリニック報告
・揃ったら挙がったー入江とみ子さん(主婦・42歳)
● 腰痛のクリニック報告
・歪んだ背骨がまっすぐにー小林よしのさん(農業・56歳)
・背骨が中心に戻ったー内田君子さん(無職・62歳)
・まっすぐ立てたー池田正男さん(会社員・41歳)
・その場で身体が揃ってしまう不思議ー鈴木謙一さん(学生・21歳)
・病気のデパートを克服ー工藤達也さん(会社員・31歳)
・仰向けで寝られた!ー佐伯サダさん(無職・64歳)
・極度の腰曲がりがシャンとしたー寺山菊造さん(無職・74歳)
● 膝や足のクリニック報告
・1回の施術で元気になったー溝口和久さん(公務員・38歳)
・慢性の腰痛が1発で治った!ー佐藤正彦さん(会社役員・55歳)
・痛くて曲がらなかった膝がまっすぐにー糸井正男さん(自営業・51歳)
・痛みは身体の悲鳴だー長沼美智子さん(家事見習い・23歳)
・身体の歪みを放っておいてはいけない
・健康は心身のバランスから
※全国のしんそう調整医学会一蘭